建設工事を効率化する方法

建築トリビア  |

2019年10月に発生した台風19号と、その被害についてはまだ記憶に新しいでしょう。主に関東・東北地方で記録的な大雨が降り、被害の様子が連日ニュースで報道されました。

台風19号による被害は、人的被害のみではありません。人々が毎日を過ごす住宅や公共の建造物などへの被害も甚大なものでした。自宅に帰ることができず、避難所での生活を余儀なくされた方が多くいました。

そのような背景があり、現在、建設業界は多忙を極めています。台風19号がもたらした被害の復旧工事は未だに終わっていません。作業員が復旧作業に注力する一方、業界の人手不足も懸念されています。元々、建設業界の人手不足は深刻と言われていました。迅速な復旧作業が求められる現在、さらに建設業界では多くの人材が求められています。

しかしながら、いかに人材確保に努めても、一朝一夕で必要充分な人手を確保することはできません。特に1から人材を育てる場合は、スキルの習得と研修に決して短くはない時間がかかります。

長期的な視野で見ると、建設業務の迅速化・効率化のための人材確保・育成は重要です。ところが、それだけでは現状を改善することはできません。少しでも早く復旧工事を進めるためには、短期的な業務効率化の手段も考える必要があります。

建設業務を効率化するための短期的な手段には、以下のようなものが挙げられます。

業界向けスマホアプリの活用

業界の外からは現場で肉体労働のみをしているイメージを持たれがちな建設業ですが、ITを活用することで業務の効率化を図ることができるのは他の業界・業種と同様です。様々なスマートフォンアプリが開発されている現代では、建設業界向けの便利なアプリも多数あります。その一部を紹介します。

建設向けSNS「stacc(スタック)」

クラウドサービス「グリーンサイト」のデータをもとに、現場ごとのチャットルームが自動作成されます。現場やユーザー登録、管理の手間が必要ありません。

図面管理アプリ「Field Pad」

iphone・ipadのみ対応ですが、オンライン上で図面を管理・確認することができます。Dropboxによるファイル共有、図面へのコメントも可能です。

工事黒板表示アプリ「工事写真」

こちらもiphone・ipadにのみ対応しています。こちらのアプリを使って撮影した写真には、工事名、工種、測点などを記入する工事黒板を設置できます。悪天候時にも黒板の利用に支障がありません。

丁寧な施工計画書の作成

施工計画書は、関係者が工事計画をきちんと把握し、工事を進めるために不可欠です。正確に、かつ丁寧に施工計画書を作成することで、工事業務の効率を向上させることができます。

施工計画書は工事業務において重要な役割を担っています。作成時に注意する点は様々ありますが、前提として作業員全員が読みやすく、分かりやすいように書く必要があります。分かりやすい施工計画書の作成ならば、すでにあるひな形利用をおすすめします。ひな形の利用によって。施工計画書作成にかかる時間を短縮させることが可能です。また、坂東施工図考房のひな形は有償で提供されていることから、項目・内容が充分であるという信頼がおけます。

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