千葉県のレジャーエリアとしての躍進のはじまりは、1970年代後半の幕張新都心開発あたりからである。元来、東京の産業・レジャーは内へ内へ、西へ西へと発展してきた。それは山の手を中心としたもので、ウォーターフロントがなく多目的レジャー施設の開発で限界もあった。1970年代から開発が始められた臨海副都心はその反動であり、幕張新都心はその拡張版と言える。その先鞭を切ったのは、東京ディズニーランドの開設だろう（1983年開設。幕張新都心には属さないが、隣接地域である）。この頃から東京近郊地域の蔑称である「ちばらぎ」の呼び名も死語になった感がある。

幕張新都心は、京葉線海浜幕張駅周辺のタウンセンターと隣接地域から構成される。プレナ幕張、シネプレックス幕張、幕張海浜公園、千葉マリンスタジアム等、様々な施設があるが、近年の最大スポットは何といっても幕張メッセだろう。また周辺の著名なホテルは成田空港の利用客が頻繁に宿泊する。幕張新都心は、東京湾埋め立てによって開発された人工都市である。対して、外房に目を向ければ自然を満喫することができる。鴨川シーワールド、勝浦海水浴場、九十九里浜が外房に連なる。銚子は国内屈指の漁港である。

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